2023/07/25 08:42



ぜんぜんニュースではないのですが。笑
運営体制についてお話していきます。


当店は、青森を中心とした食品を
オンラインショップ・リアル店舗
2ヵ所にて販売しています。


業者でいえば、B to C(企業→消費者)
の「小売業」になります。


小売業は、利益を確保するために
①安く仕入れる
②高く売る
③薄利多売(少ない利益でたくさん売る)

この①〜③のどれか、もしくは組み合わせで
利益率を上げるしかないなと思います。


ただ、当店では


①安く仕入れる
→商品のつくり手である生産者・製造者がしっかりと利益を確保できるようにしたい

②高く売る
→同じ商品を、他店で買うより損をしないよう相場に合わせた適正価格を守りたい

③薄利多売
→小規模の生産者が多く、多売できる製造体制がないこともあり、そもそも多売ができない商品を取り扱っている


これらの理由から、ぜんぜん利益がでない
ビジネスモデルとなっています。えへへ
納品や発送の送料負担、資材費や取材費等、
事業者の負担は多く、多方面から「利益でなくない?」
とお声を寄せていただいております。笑

そこで一言。



「その通りですねーーーん!!!」



その通りですねん。えへへ。


このお店は、そもそも利益が出ないことを
わかっていてはじめたので、
店主は「そうなのです、えへへ」
としか言えぬのです。笑


じゃあじゃあ、店主は利益がでなくても
お店が運営できるお金持ちの
太っ腹野郎なんじゃないかって?


それがもう、実際は
超貧困ひとり親家庭を運営しております。えへへ
お店だけでは一ミリも食っていけませんので、
野良仕事などをしながら…
なんとか家計をやりくりしています。
(しかもその野良仕事も8月以降いったんストップするため収入が完全に途絶える…オヨヨ)


じゃあ、
なぜ利益の出ない小売業を始めたのか?というと、


一つは「自分の働き方のため」と、
もう一つは「目に見えない価値に投資したい」
という想いからです。


1.自分の働き方のため
「無我夢中」って、夢中なときに「無我」、
つまり"イマココ"に自分はいない状態
になることを言ってると思います。


わたしはこの「無我」の状態こそ、
人間が最大の力を発揮することができると考えています。
わたし自身、自分が「どうやったら夢中になれるか?」と考え、
導き出した結果がいまの形になりました。
(自己理解や働き方に思うことは、また別の機会に書きます)


自分のやりたいことを全方位的にやろうとしたら、
このように利益の出ない形式に。
でも、だからと言って慈善活動としてやってるわけではありまへん。


2.見えない価値への投資

これは最も重要な目的なのですが、
わたしは、現時点で目に見える「売上」や「利益」とは
違う指標で、お客様と価値の交換をおこないたいと思っています。


世の中は常に新しいもの、おいしいもの、
素晴らしいものはたくさん溢れており、
そろそろ、その情報量に疲れてきたな…と。


たぶん、もうそんなに沢山のものはいらないし、
ある程度良いものは味わってきた。
その次に、人が必要とするのは何だろう?と考えたときに
「自分のことをわかってくれる拠り所」のような存在を浮かべました。

なぜ、宇多田ヒカルのfirst loveという曲が
多くの人にとって特別な曲なのかというと、
ただ音楽がいいというだけではなく、その曲を聞いた当時の
思い出とリンクしているからだと思うのです。


甘酸っぱい恋、苦い恋、当時の青春、
恥ずかしい記憶、切ない想い、あらゆるものがリンクして
その曲をさらに特別なものにしてると思うのです。


自分にとっての特別な思い出や、
自分にしかわからない感情たち。


そんな存在は、
お金を出せば買えるという簡単なものではありません。
きっとお互いにどこかが共鳴しあって、
信頼があって成り立つもの。


わたしが暮らす青森には、ローカルの力が宿った
特別な商品たちがたくさんあります。
この力をお借りして、わたしたちが地球の資源を
ともに共有し、作り手の方へリスペクトを持ち、
自分の暮らしを好きなもので彩る。


そうやって「商品をお届けすること」で
お客さまと、作り手のみなさまとつながり合い、
それがなんとなくでも、年一回は必ずやりとりする仲のような。
なんとなく「元気にしてるかな」と気にかけあえるような。
そんな長い視点でお付き合いができる関係性を
築きたいと思っています。



だから、それはお金では買えないのよ。。
売上や利益よりももっと大事なこと。
でも、この在り方が、もしかしたらこれからの時代、
ひとつの仕事の在り方として日の目を見る日がくるかもしれない。
現実的に資金繰りが厳しくて、
ズッコケる可能性もあるけれど。笑



そんな見えない未来に投資をしてみたいと思うのです。
ながながと書いてしまいました・・!
今回はこの辺で。
次回は、このECサイトのコミュニティ機能について書きます。