菜の花ドーナツ、べこもち、揚げ餅、昔ながらの作り方で

今から20年以上前、内山さんたちは道の駅よこはま開駅当時から、地域のシンボルである”菜の花”を使ったソフトクリームやドーナツの販売を担ってきた。青森・下北地域の郷土食である”べこもち”など、ベテランの先輩に学び、もち生地をこねる、重ねる、伸ばす、その所作を本格的に習得し、自分たちでつくれるようになった。

「あねっこ揚げ餅っていうのがあって、餅をついて、伸ばして、切って、網にのせて焼く。新しく入った人なんかは、作り方を見てびっくりしてます。」

とんでもないことをしてますよ～と、笑いながら話す内山さん。生産性や効率性だけではない、手間ひまのかかった“昔ながらの作り方”を今も大事に受け継いでいる。

自分たちの目が届く範囲の素材を使いたい

「地元で採れるもの、目に見えるものを使って作りたいですね。」

“くいしんぼうくん”の原材料には、青森県横浜町の野菜がふんだんに使われている。以前は安い輸入野菜を使用していた時期もあったが、豊富な農作物が採れる地域の野菜を活用し、この地ならではの旨味を生み出せるようになった。

人参や玉ねぎ、りんごの割合を工夫し、調味料を入れる順番を工夫することで日持ちをよくするなど、青森県の普及指導員から助言を受けながら、チームで意見を出し合い今の味になった。『くいしんぼうくん』のネーミングも、みんなで名前を出し合って決めたという。

作る・売れるうれしさ、同じ気持ちでいれる楽しさ

手間ひまのかかる製造を、長年続ける内山さん。そのモチベーションは何ですか？とお聞きすると、

「つくるのもうれしいし、売れるのもうれしいですね。仲間のみんなで、同じ気持ちでいれるのが楽しいです。」

現在は5人ほどのメンバーで活動する内山さんたち。限られた人数で大量生産はできないからこそ、自分たちのできる範囲で実直に取り組みを続ける。“仲間といっしょに作るたのしさ”が、内山さんのお話からよく伺えた。これから、まだまだ人数は増やしていきたいという。郷土食、地域の食を活かす活動は、今後ますますその役割の重要性を増すだろう。

日本の、青森の、それぞれの地域で愛される味をつくる人がいるからこそ、私たちは食すことができる。地元の手づくりの味“くいしんぼうくん”、家の食卓を陰で支えてくれるような温かく頼もしい存在だ。

＜商品情報＞

＜名称＞
たれ（焼き肉用）

＜原材料＞
醤油（青森県製造）、砂糖、清酒、玉葱、にんにく、りんご、人参、米味噌、白ゴマ、生姜、菜の花蜂蜜、穀物酢、唐辛子、食塩（一部に小麦・大豆を含む）

＜内容量＞
250g

＜留意事項＞
・直射日光、高温多湿を避けて保存。開封後は冷蔵庫10℃以下で保存。
・本品製造施設では卵・乳・小麦・いか・ごま・さけ・大豆・鶏肉・豚肉、りんごを含む製品を製造しております。

※このページ全部のテキストの転載・複製・改変・転用等は禁止です。