大正元年創業・味噌や醤油からはじまる発酵技術

初代社長が、醤油味噌醸造業をはじめてから100年余り。現在はリンゴ酢の老舗メーカーとして名を馳せるカネショウ株式会社の櫛引社長と葛西さんにお話しを伺った。

世界最古の調味料といわれる"酢"を、カネショウが造りはじめたのは今から40年ほど前。石油ショックで景気が悪化するなか、競争が激化する調味料市場で、地域産業が生き残る一つの道筋として生まれた。

「大手の企業に市場を取られ、プラント（工場）の移動にも費用がかかる。味噌と醤油だけでは成り立たなくなってた時代、先代がこの地域でしかできないことをやろう、地元青森でとれるリンゴを原料にした発酵調味料をつくろう、とリンゴ酢が生まれました」

"リンゴ酢"とひとえに言っても、かかる手間や工程は原材料や製造方法によってまったく異なる。

「大手企業にできないことをやろう、地元に生のリンゴがある。果肉もいっしょに発酵させて、味の違い、機能性の違いを出そう、と」

リンゴ酢を短期間で製造しようとすれば、通常10日～2週間程度でできるという。しかし、カネショウでは本州最北の気候だからこそできる『低温長期発酵』をし、鮮度のよいリンゴが手に入る立地を生かして、リンゴの皮・芯・果肉をまるごとすりおろす醸造方法で、圧倒的な品質のリンゴ酢を生み出す。

さらに、酢がもつ本来の機能性に着目し、大学機関と連携して商品開発を進めてきた。

「本物がほしい人に届けたい」生産効率よりも手間暇を

数あるカネショウの商品ラインナップのなかで、最も好きなものはどれですか？と聞くと、社長の櫛引さんは『バルサミィアップル』と答えた。

「酢を造るうえで、最高ランクにあるのはバルサミコ酢だと思っていて。小さい瓶で3万円相当のものがあったり、ストーリーを聞いてここまでこだわっている酢はないと。」

カネショウが目指すのは、素材のポテンシャルを最大限活かした本物の味。バルサミィアップルの原材料はリンゴのみ。リンゴ果汁を煮詰め、高糖度でも発酵する特殊な酵母や酢酸菌を使ってビネガーにし、オーク樽で2年以上熟成させまろやかな風味に仕上げる。

正直、リンゴにはこんなにもポテンシャルがあるのかと、本気でびっくりした。

豊かな食卓と健康に貢献する、その想いを胸に。

調味料の"酢"は、スーパーに手ごろな価格で買える商品が多くある。同じ酢でも、多様な価格幅があるのはなぜか、わたしたち消費者はもう一歩深く考えてみていいかもしれない。

「会社の考えとして"豊かな食卓と健康に寄与する"というのがあります。」

カネショウは、全国の百貨店やデパートでおこなわれる物産展に出店をし、直接消費者へ商品のよさを伝えている。メーカーとしては珍しい自社通販を展開し、数万～数十万人規模のユーザーに長く愛され続けている。

生産性や効率の観点からいえば、より早く製造し、出荷するのがビジネス界のセオリーかもしれない。しかし、カネショウのリンゴ酢は数か月、バルサミィアップルは2年以上の熟成を経てようやく出荷される。品質へのこだわりと企業努力よって、本当に信頼できる商品を、私たちは手にすることができている。

バルサミィアップルはじめ、青森が誇るリンゴの底力を見せるカネショウのリンゴ酢ラインナップ。その本物の味を、ぜひ感じてみてほしい。

＜商品説明＞

バルサミィアップル70ml

バルサミィアップル200ml

★おすすめ活用法★
バルサミコ酢のようにお料理にお使いいただくのがおすすめです！肉料理と相性がよく、餃子につけて食べるのも最高です。

＜名称＞
りんご酢

＜原材料＞
りんご（青森県産）

＜酸度＞
5.0%

＜内容量＞
70ml / 200ml

＜留意事項＞
・直射日光を避け、常温で保存してください

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