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【津軽海峡の塩】偶然か、必然か。時代をとらえる先見の目

¥600 税込

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▼製造者情報
株式会社 駒嶺商店
(青森県下北郡風間浦村)
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青森で唯一、塩づくりをする駒嶺商店。
本州の最北・青森と北海道をつなぐ津軽海峡は、日本海と太平洋がまじわり、暖流と寒流のぶつかり合いで多くのプランクトンが発生するため、漁場としての好条件がそろう。その海底から汲みあげた海水を丁寧に釜炊きし、ことば通り“手塩にかけて”仕上げた塩。

自然が生み出すうまみと、作り手のワザが一体となって生まれる優れたバランス力は、この塩のもつ最大の魅力だ。わたしたちの体に欠かすことのできない塩。その奥深い世界で、旨味のゆたかさを堪能しよう。

【商品価格】
津軽海峡の塩 55g(小瓶) ¥600
津軽海峡の塩 100g(スタンドパック) ¥880
津軽海峡の塩 1kgパック ¥4,500
津軽海峡の塩(業務用未乾燥) 1kgパック ¥3,300

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津軽海峡の価値を最大限ひきだす

創業60年を超える駒嶺商店は、水産加工や仕出しを展開する地域に根付いた会社だ。リアカー1台からはじまったという事業は、今や鮮魚の販売や加工品製造、仕出しや飲食店の経営、さらに製塩や肥料づくりまで幅広い。

青森県では初とされる製塩事業は、現社長・剛一さんの発案だという。

「岩手の伝統ある製塩方法を学び、塩づくりをはじめました」

お話を伺った駒嶺誠さんは、祖母の代からはじまったという駒嶺商店の変遷を教えてくださった。

駒嶺商店が位置するのは、津軽海峡に面した本州最北の村『風間浦村(かざまうらむら)』。海沿いの立地を活かし、眼前に広がるゆたかな海の資源を活用してさまざまな事業展開をする。その一つが、塩づくりだ。

県産木を使用し、釜で炊き上げる直煮法

塩には、地域の気候や環境によってさまざまな製造方法がある。世界の塩は『岩塩』が6割を占めるとされるが、海に囲まれた日本では昔から海水による塩づくりが主流だった。

海塩の場合、世界のほとんどで『天日干し』により塩づくりがおこなわれる。しかし、乾燥した気候に適した天日干しは、多雨多湿な日本において容易ではない。そこで、海水を煮詰めて塩を取り出す手法が用いられるようになった。

海水を煮詰めるといっても、海水のわずか3%しかない塩分濃度から塩を取り出すには膨大な燃料や時間がかかり、決して生産効率はよくない。今ではイオン膜を利用して濃い海水を作る効率的な製塩方法もあるが、駒嶺商店では海水の塩分濃度を上げずにそのまま煮詰める『直煮法』をとっている。

駒嶺商店の製塩所を見学すると、木造りの建物内に大きな釜がならび、薪をくべて火にかけた海水からモクモクと湯気が立ち込める。まるで温泉施設みたいなあたたかい空間だ。

燃料として大量に必要となる薪は、地域に増えゆく空き家などの廃材から状態のよいものを選別し、地球の限りある資源を有効活用する。

「今ではSDGsとかよく言いますけど、ぜんぜん意識せずやってましたね」

"自然とそういう流れになった"と語る誠さんは、さらにおもしろい駒嶺商店の取り組みを教えてくれた。

ピンチをチャンスに、循環型ビジネスへの機転

モクモクと湯気があがる塩炊き釜のうえには、銀色の筒が連なり、建物を貫通して隣の施設につながっている。

「塩をつくるときの熱を利用して、ウニの殻を乾燥させるんです」

筒につながれた大きな設備の中には、粉砕したウニの殻が入っているという。建物の外を見渡せば、たくさんの天日干しされているウニの殻たち。

駒嶺商店では、自社でウニの採取から加工・販売までおこなっている。その際に出る大量のウニの殻たちは、その処分方法は漁業者を悩ませる問題の一つだった。会社としてもこの問題と向き合わなければならない。そこで、ウニの殻に含まれる栄養成分に着目した。

カルシウムやマグネシウムといったミネラルを豊富に含むウニの殻は、畑の土壌を豊かにする自然原料100%の肥料となる。今は肥料の製品化を進め、事業のひとつとして進めている。

人の手で煮詰め、人の手でふるいにかけ不純物をとりのぞく

大きな釜に薪をくべながら、約20時間をかけ丁寧に海水を煮詰めて塩にする。できあがった塩から不純物を取り除く作業は、人の手で一回一回ふるいにかけておこなう。

原材料となる海水のちがい、そして煮詰め具合によっても仕上がりに個性がでる塩は、釜炊きを担当する人によっても仕上がりに差がでるという。

「火加減をみながら微調整するのに、コツがいるみたいです」

誰にでもできるわけじゃない津軽海峡の塩づくり。昔ながらの伝統的な製法を踏襲しつつも、サスティナブルというにふさわしい持続可能な資源活用の取りくみ。事業経営を通して自然といきついた先は、時代のニーズを先駆け、地球環境と共生する社会の在り方を体現しているようにみえた。

「ぜんぜん意識してないんですけどね」

そう軽やかに話す誠さんのことばを聞きながら、駒嶺商店の前衛的な取りくみは、伝統製法から生み出す新しい循環型社会のヒントとして、今の私たちに必要なことを示していると思った。塩の世界のおもしろさ、そして漁業を超えて多角的な資源活用の奥深さ。おいしい塩づくりは、偶然とも必然ともいえる持続可能な経営のなかで成り立っている。

<商品説明>

小瓶55g

小瓶55g

スタンドパック100g

スタンドパック100g

大容量1kgパック

大容量1kgパック

<原材料名>
海水(津軽海峡)

<内容量>
55g / 100g


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