本来あるべき醤油を追求

青森の南津軽郡藤崎町にある中村醸造元。江戸時代より150年以上つづく醤油蔵だ。そこでつくられる【津軽本醸造醤油】は、ミシュランガイドにも載る数々の名店で使用されている。

国内人気グルメ雑誌の食べ比べ企画においても、多くのプロフェッショナルからその味を高く評価され、圧倒的な実力を誇る本格醤油だ。原材料には、全国収穫量において希少な地元・津軽産の大豆と小麦を使用し、その名に恥じない地域ブランドを背負っている。

「素材を大事にいただく、という意味において、本来あるべき醤油なんです」

醤油は、それ単体ではなく、調味として食材と組み合わせて使われるもの。だから、かけ合わせる食材との相性を踏まえ、計算されつくした味を実現している。

いい醤油をつくるのは、職人ではなく菌

中村さんは、社会人になってから2度目の大学入学をし、東京農業大学で発酵を学んだ。150年つづく醤油蔵の伝統を重んじながらも、大学で得たアカデミックな論拠をもとに味の仕上がりを設計する。

「醤油をつくるのは、職人じゃなくて菌なんです」

発酵を知りつくす中村さんは、そう断言する。醤油の原材料は、基本的に大豆・小麦・塩の3つ。このシンプルな素材を、理想の味へ仕上げるのは、職人の腕ではなく"菌"だと確信している。
人間は、酵母と乳酸菌がよい働きをできるように、その環境づくりを「手伝う」役回りに徹する。そうして、理想とする味のゴールへ発酵を導いていく。

白ごはんにかけるだけで旨い

中村さんは、ぜひ試してほしい食べかたがあるという。
「白米に、スプレーボトルか、なければたらたらと垂らすように、津軽(*1)をかけて食べてみてください」
*1 津軽本醸造醤油のこと

なんと、白ごはんに醤油をダイレクトにかけるという食べかただ。
「お米の甘さが際立ちます。醤油が素材のおいしさを引き出すんです」

家に帰り、さっそく試してみた。たまごかけごはんやねこまんま（おかかごはん）など、ごはんに醤油をかけることはあるけど、さすがに醤油オンリーでお米を食べたことはなかった。

言われたとおりに中村さんがいう醤油ごはんを食べる。すると、ごはんと醤油が完全に一体となり、素材の最高値をかけ合わせたような究極のうまみが広がる。中村さんのおっしゃることに、深くうなずいた。不思議なくらい、これだけで味が完成している。

料理好きがホレる醤油

グルメ雑誌の食べ比べ企画では、とりわけ「マグロの刺身にあう醤油」として太鼓判をおされていたが、バランスのよさは素材を選ばず、醤油ひとつであらゆる料理を上質な味に引き立てる。

"菌"が織りなす発酵のうまみ。青森、そして日本を誇る伝統醤油は、その味に惚れた全国各地からオーダーを受ける。青森県内でも、料理好きな人がこっそり使っているイメージだ。スーパーや食料品店ではなかなか手に入らなくても、わざわざ直売所やネット販売で買いたくなる気持ちがわかる。

知るひとぞ知る、青森・津軽の本醸造醤油。緻密な計算と菌のはたらきで成される上質な旨みで、素材同士のポテンシャルを最大限楽しもう。

＜商品情報＞

津軽本醸造醤油　1,000ml

津軽本醸造醤油　360ml

＜名称＞
こいくちしょうゆ（本醸造）

＜原材料名＞
大豆（青森県産）、小麦（青森県産）、食塩

＜内容量＞
360ml / 1,000ml

＜ご留意事項＞
・直射日光を避け常温で保存してください

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