【カンザラシ粉】寒さを何度ものり越えて、逞しく強く(米粉)
¥650 税込
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▼製造者情報
ひまわり工房
(青森県十和田市)
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『カンザラシ粉』
青森にきて、はじめてその名を知った。
漢字で書くと『寒晒し粉』
つまり、"さむさ"にさらした粉のことだ。
いったい、普通の米粉とは何がちがうんだろう?
ひまわり工房の野崎さちこさんにお話しを聞くと、北国の寒さを耐えて保存食となったその製法と、小さなころの大切な思い出が、"いま"と"むかし"をつないでくれた。
風邪をひいたときだけ食べられる、なつかしい母の味
「昔は、甘いものがあまりなかったですから、熱がでたときだけ食べさせてもらえる、特別なものでした。」
カンザラシ粉に少しだけお砂糖を加え、お湯で溶いてとろみをつける。うるち米のまったりとした舌触りと、ほんのりした甘さが弱ったカラダに染み入る。
ひまわり工房の野崎さちこさんは、子どものころ体調を崩したときだけ、お母さんがつくってくれた懐かしい味だったと語る。
「あとはね、母乳をたくさん出すために食べなさいって、よく言われてました」
お米には、糖質やたんぱく質、ビタミン類やミネラルなど豊富な栄養素がふくまれている。体調不良のときや母体にとっても、お湯で溶けば簡単に摂取できるカンザラシ粉は、効率よく栄養が届けられると考えられたのだろう。
「昔の人にとっては、薬みたいなものでしたね」
特別なときにだけ食べられる、当時のカンザラシ粉は大切な食品のひとつだった。
寒さに耐えることで、保存が効くように
「"カンザラシ粉"は、なぜわざわざ寒さにさらすんですか?」
未知なるカンザラシ粉に魅せられ、その背景や理由について伺った。
「この地域の厳しい寒さに耐えますから、傷みにくく丈夫になるんだと思います」
もち米を1週間水につけ、しみてる(凍ってる)のが溶けたら2ヶ月ほど寒風にさらす。そうすることで虫がつきにくくなり、冷蔵設備のととのっていない時代にも長く保存が効くと重宝された。このカンザラシ粉のもととなるお米も、さちこさんが育てている。
今は防腐剤や冷蔵設備など、食べものを長持ちさせる技術は進歩した。それでも、昔ながらの製法をつづけるにはワケがある。
「工業的につくるところもあるみたいなんです、でもやっぱり違いますね、とろみが違うみたいです」
先人が残してくれた知恵と教えには、技術の進歩によって取って代わることができないものがあるようだ。
"食の知恵"が教えてくれること
さちこさんは、なんでも自分でつくって育てる。その仕事量は、半端じゃない。なぜそこまで、パワフルに取り組めるのかを聞いた。
「自分でつくると、おいしいんです」
答えはとてもシンプルだった。それこそが、本質だと思った。
自分の手で作物を育て、おいしく食べられるように、保存が効くように加工する。そのノウハウを知り、それをつくって地域の人に届け、その知恵を橋渡しする。
『おいしい』という身体の感覚は、本能的に私たちの求めるものを導いているように思う。子どものころの、お母さんがつくってくれたやさしい味。その思い出が、私たちに食の知恵をつたえ、時代を超えて先人が築いてきた文化を、現代を生きる私たちのなかに宿してくれる。
さちこさんのつくる『おいしい』を通して、私たちは"いま"と昔、そして未来へつながっていく。
<商品情報>
<原材料名>
・うるち米(自家栽培まっしぐら / 青森県十和田市産)
<内容量>
350g
<ご留意事項>
・直射日光、高温多湿を避け常温で保存してください
・開封後はお早めにお召し上がりください
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